金属の細かいバリは酸洗いにしないと取るのが難しい

金属加工すると切断した部分にバリが出来ます。目で見える金属製品であればヤスリで削っていけば滑らかになりますが、小さな金属部品となると顕微鏡で見ないとわからないほど小さなバリが出ていることがあります。精密部品に対してヤスリで削るわけにもいかないので、酸性の溶液の中に金属を一定時間浸けることでバリを取っていきます。金属は錆びやすい性質を持っているので、酸洗いをすることで錆びないように仕上げていく目的でも酸洗いは行われます。

酸処理を行うときの工程

酸処理を行うときは最初に金属をよく洗浄します。きれいに洗った後に酸処理に入ります。一定時間硫酸や塩酸の溶液に浸けていき、その後エッチング処理をしていきます。そのあとまた水洗いをして酸処理で付着した液体をきれいにします。その後アルカリ溶液に浸けて中和させていき錆び止めの処理をします。中和作業が終わったら水洗いをして、今度は純水で再度洗います。なぜ純水を使うのかというと、水の中には不純物がたくさん入っているので、そのまま乾燥させてしまうと目に見えない不純物が残ってしまいます。純水は水をろ過しているので99%不純物が取り除かれています。最初から純水で洗ってしまうとコストがかかってしまうので通常は水洗いを行い、最後のときだけ純水できれいにしていき乾燥させ酸洗いによる処理を終えます。水洗いしたときの溶液には金属類の化学物質が入っているため、一般に流すことはできず排水処理が必要となります。

酸洗いとは、金属製品を硫酸や塩酸などの酸性溶液に漬けて、表面に付着している酸化物(サビやスケール)を洗浄・除去する化学洗浄処理方法のことです。金属表面を加工する際に、必ず行わなければならない処理です。